2012年12月21日金曜日

重力のない世界

 道を歩いているときによく考えてた.もし地球に重力,もっと正確にいえば万有引力がなかったらどんな感じなんだろうと.質量がある限り万有引力はあるはずだなんていうことは置いておいて,ただこの世界からすっかり万有引力だけがなくなってしまったことを考えるのだ.どんな世界だろう.一歩足を踏み出したら最後,反作用によってどんどん空を上って行ってしまう.この運動を止めるにはまた新しい物質を触ったり,自分の財布とかを投げるしかない.多分,二度と地上には戻れない.おそろしい.こんなことを考えていると,ひとつのパラドックスのような現象を発見する.ぼくらは重力によって地球に拘束されている.でもその拘束を取り去ったら自由になれるのか.そんなことはない.重力という拘束がなくなれば日本からアメリカはおろか,東京から埼玉までも行くことができなくなる.まったく不自由ではないか.こう考えると,拘束条件が増えると自由度が下がるということと矛盾しているように感じる.でも解析力学でいう自由度と人間の自由さってまったく関係ないから矛盾でもなんでもないのか.ねむい.

 大学の統計力学の課題の問題に不備がある.しっかり直してみよう.いい勉強になりそうだ.

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