最近(昔からあったのかもしれないけど),よく
「近頃の学生は自分で考え抜くということをしない.」
っていう主旨の文章を見かけるんだよね.そのようになった原因のひとつは,受験らしい.
たとえばチャート式とかいう数学の参考書(?)には,すべての問題に完璧な解説がついていて,学生は少し考えてわからないと,すぐにその解答を見て写してしまう.(もっと深刻になると暗記してしまう.)たしかにそれじゃあ自分で考えることはしないなぁ.
そういえば高校生のときは(あんま勉強していなかったけど),答えがないと不安だったし,ほとんどすべての問題集に完璧な解答がのっかってたなぁ.(重要問題集とかー.)
大学入ってから数学とか物理の本の演習の答えが数値しかのっていなかったり,もはや数値すら載っていないのを目の当たりにして,はじめのうちは
「答えないとか不便だなぁ.」
とか思っていたけど,のちに解法を乗っけないのは,とても教育的なことだと身をもって知ったなぁ.(答えがないなら自分で本みたり,がんばって作るしかない.でも答えがでたときの達成感は格別.)
周りをみるとたしかに「考え抜かない」人が多いなぁ.周りの人たち(工学部)はけっこう
「理解してなくても答えさえでればいい」
とか
「とりあえず問題とけるようにしてからあとで理解すればいい」
とか言う人が多いなぁ.
こっからは自分が思ったことだけど,「考え抜かない」っていうのに
Internetとかsmart phoneが一枚かんでいると思うね.よく親に
「今はどこに行くにも路線検索で一発,昔は地図見たり,時刻表見たり,しっかりやったものだ.」
と説教(?)される.今の時代,何か疑問に思ったら,googleで検索すればたいていの答えはでてくる.(みんなの知識は増えるのかな.)現在位置も目的地もsmart phoneはすぐ教えてくれる.そりゃあ自分で考え抜く必要はないわ.
科学の発展っていう視点から見ると非常にまずい事態なんじゃないかなあ.
考え抜く能力の代わりに「彼ら」が手にする能力はなんなんだろう.興味深い!!
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